XS.comの公式サイトで取引時間のページを開いて、そっと閉じた人、けっこう多いんじゃないかと思うんですよね。私も最初そうでした。というのも、あそこに並んでる時間って全部「サーバー時間」で書いてあるんですよ。日本時間じゃないんです。
しかもそのサーバー時間、季節によって変わります。「標準時間ではGMT+2、米国のサマータイム期間中はGMT+3」と注釈が入ってるんですけど、じゃあ結局今日の夜、米国株のCFDは何時から触れるの? っていう肝心のところが分からないままなんですよね。
なので今回は、XS公式が公開しているサーバー時間の表を、全部自分で日本時間に変換し直しました。ついでに取扱銘柄のラインナップも整理してあります。そして変換していく途中で、公式サイトの中で同じ銘柄の取引時間が2箇所で食い違ってる箇所を見つけてしまったので、それが何なのかも計算で突き止めてみました。ここが今回いちばん面白いところだと思います。
まずXS.comで何が買えるのか、ざっと全体像
XSはFX専業ではなくて、いわゆるマルチアセット型のブローカーなんですよね。公式サイトのナビゲーションを見ると、アセットクラスは7つに分かれています。
| アセットクラス | 中身 | 銘柄数の目安 |
|---|---|---|
| 外国為替(FX) | メジャー・マイナー・エキゾチック通貨ペア | 42〜44 |
| 貴金属 | ゴールド・シルバー・プラチナ・パラジウム | 6 |
| エネルギー | UKOIL(ブレント)・USOIL(WTI)・NGAS(天然ガス) | 3 |
| インデックス | US30・US100・US500・JP225・DE40など | 11〜14 |
| 株式 | 米国株・欧州株・香港株のCFD | 約700 |
| 仮想通貨 | BTC・ETH・LTCなどのCFD | 8〜10 |
| 先物 | 原油・天然ガス・ゴールド・株価指数のOTC先物CFD | 約9 |
数字に幅があるのは、公式サイトが銘柄数の合計を出していないからなんですよ。仕方ないので複数の情報サイトを突き合わせたんですけど、貴金属6・エネルギー3・株価指数11の3つは全部の情報源で一致した一方、通貨ペアと株式CFDの数は情報源ごとに微妙に違いました。ぶっちゃけこのへんは随時増減する数字なので、正確な数を知りたいならMT4/MT5の気配値表示(マーケット・ウォッチ)で「すべて表示」してしまうのが早いです。
注意
株価指数を「11種類」としている情報サイトが多いんですけど、私が公式の取引時間表に載っているシンボルを数えたら14個ありました(AUS200 / CNA50 / DE40 / ES35 / EU50 / F40 / HK50 / JP225 / UK100 / US30 / US100 / US500 / US2000 / USDXY)。USDXYはドル指数なので株価指数に数えないとしても13です。数え方の違いか、二次情報が古いかのどちらかだと思います。
本題:サーバー時間を日本時間に直す式
ここからが本題です。式そのものはめちゃくちゃ単純なんですよ。
POINT
米国サマータイム期間(サーバー=GMT+3) → 日本時間 = サーバー時間 + 6時間
それ以外の期間(サーバー=GMT+2) → 日本時間 = サーバー時間 + 7時間
日本時間はGMT+9で年中固定なので、GMT+3との差が6時間、GMT+2との差が7時間。それだけです。つまり夏のほうが1時間「早く」なります。ここ逆に覚えてる人が多いので気をつけてください。
ちなみに切り替わるタイミングは米国のサマータイムの日程です。2026年でいうと3月8日に始まって11月1日に終わります。日本にはサマータイムが無いので、この日を境に「日本時間で見た取引時間」が1時間ズレる、という感覚で持っておくといいと思います。
日本時間に直した取引時間の早見表
公式の表を全部変換したものがこちらです。「(翌)」は日付をまたいで翌日になる、という意味なんですけど、要するに深夜〜早朝ですね。
FX・貴金属・エネルギー
| 銘柄 | 夏(3月〜11月)日本時間 | 冬(11月〜3月)日本時間 |
|---|---|---|
| 全通貨ペア | 月 06:05 〜 土 05:55 | 月 07:05 〜 土 06:55 |
| XAU / XAG / XPD / XPT | 月 07:05 〜 土 05:55 (毎日 06:00〜06:59 休止) |
月 08:05 〜 土 06:55 (毎日 07:00〜07:59 休止) |
| USOIL(WTI原油) | 月 07:05 〜 土 05:55 | 月 08:05 〜 土 06:55 |
| NGAS(天然ガス) | 月 07:00 〜 土 05:59 | 月 08:00 〜 土 06:59 |
| UKOIL(ブレント原油) | 月 07:00 〜 土 05:59 (毎日 06:00〜08:59 休止) |
月 08:00 〜 土 06:59 (毎日 07:00〜09:59 休止) |
FXの「月06:05〜土05:55」という数字、独立した情報サイトでも同じ値が出ていたので、変換のやり方自体は間違ってなさそうです。ここは安心して使えると思います。
あと地味に効いてくるのがゴールドの毎日1時間の休止なんですよね。夏なら朝6時台がまるっと止まります。UKOILに至っては3時間止まる。「朝イチでチャート開いたら値が動いてない」ってなったら、たいていこれです。
株価指数(インデックス)
| 銘柄 | 夏 日本時間(月〜金) | 冬 日本時間(月〜金) |
|---|---|---|
| US30 / US100 / US500 / US2000 / JP225 | 07:00 〜 05:59(翌) | 08:00 〜 06:59(翌) |
| DE40(ドイツ) | 09:15 〜 04:59(翌) | 10:15 〜 05:59(翌) |
| UK100(英国) | 09:00 〜 04:59(翌) | 10:00 〜 05:59(翌) |
| EU50 / F40(仏) | 15:00 〜 04:59(翌) | 16:00 〜 05:59(翌) |
| ES35(スペイン) | 16:00 〜 02:59(翌) | 17:00 〜 03:59(翌) |
| AUS200(豪) | 08:50〜15:29 / 16:10〜05:59(翌) | 09:50〜16:29 / 17:10〜06:59(翌) |
| HK50(香港) | 10:15〜13:00 / 14:00〜17:30 / 18:15〜04:00(翌) | 11:15〜14:00 / 15:00〜18:30 / 19:15〜05:00(翌) |
| CNA50(中国A50) | 10:30〜17:30 / 17:45〜05:59(翌) | 11:30〜18:30 / 18:45〜06:59(翌) |
| USDXY(ドル指数) | 09:00 〜 05:59(翌) | 10:00 〜 06:59(翌) |
株式CFD
| 銘柄 | 夏 日本時間(月〜金) | 冬 日本時間(月〜金) |
|---|---|---|
| 米国株 | 22:30 〜 04:55(翌) | 23:30 〜 05:55(翌) |
| 欧州株 | 16:00 〜 00:29(翌) | 17:00 〜 01:29(翌) |
| 香港株 | 10:30〜12:59 / 14:00〜16:59(夏冬とも同じ・後述) | |
米国株が日本時間の夜10時半スタートというのは、まあ想像どおりだと思うんですけど、注目してほしいのは香港株だけ夏と冬で同じ時間になっているところなんですよ。ここ、公式の表を素直に読んだだけでは絶対に気づけない部分です。
公式サイトの中で時間が食い違っていた話と、その正体
変換作業をしている途中で、あれ?となった箇所があったんですよね。XS公式サイトの中で、香港株の取引時間が2箇所に載っていて、その2つが一致していないんです。
- 取引時間のページ:「月〜金 03:30〜05:59、07:00〜09:59」
- 株式のページ:「月〜金 04:30〜11:00」
1時間ズレてるし、片方には昼休みがあって片方には無い。どっちが正しいの?ってなりますよね。でもこれ、両方とも正しかったんですよ。片方が標準時間の表記で、もう片方が米国サマータイム期間の表記だと考えると、綺麗に説明がつきます。実際に香港時間(HKT)に直してみるとこうなります。
| 公式の表記 | 前提となるサーバー時間 | 香港時間に直すと |
|---|---|---|
| 03:30〜05:59 / 07:00〜09:59 | GMT+2(冬) | 09:30〜11:59 / 13:00〜15:59 |
| 04:30〜11:00 | GMT+3(夏) | 09:30〜16:00 |
香港証券取引所の立会時間は現地の09:30〜12:00と13:00〜16:00です。どちらの表記も、それぞれの季節のサーバー時間を当てはめると現地の立会時間にぴったり一致します。つまり食い違いではなくて、片方が冬版、片方が夏版だっただけなんですよね。
ここから、けっこう実用的な原則が導けます。
POINT
米国・欧州の銘柄(米国株・欧州株・US30・DE40など)は、日本時間で見た取引時間が年2回、1時間ズレます。サーバーが米国のサマータイムに合わせて動くので、サーバー時間の表記は年中変わりません。
香港・日本・豪州・中国の銘柄(香港株・HK50・JP225・AUS200・CNA50)は逆です。これらの国にサマータイムが無いので、日本時間で見た取引時間は年中同じ。代わりにサーバー時間の表記のほうが年2回書き換わります。
だから公式の取引時間ページを見るときは、「この表は今どっちの季節の版なんだろう」を必ず意識したほうがいいんですよ。アジア・オセアニアの銘柄で1時間ズレて記憶してしまうのは、だいたいこれが原因です。最終的にはMT4/MT5の気配値で銘柄を右クリックして仕様(スペック)を開き、実際の取引セッションを確認するのがいちばん確実です。
注意
もう一つ細かい話をすると、欧州のサマータイムと米国のサマータイムは切り替わる日が1〜3週間ずれます。2026年だと欧州は10月25日に終わるのに、XSのサーバーは米国基準なので11月1日まで夏のままです。この1週間だけ欧州株・DE40あたりの時間が普段と違う動き方をする可能性があります。XSが「取引時間に関するお知らせ」のタブをわざわざ用意しているのは、たぶんこういうときのためなので、10月末と3月頭はそこを覗く習慣をつけておくと安全です。
時間だけじゃない、開始直後と終了直前の落とし穴
取引時間そのものより、実は「その端っこ」のほうが事故りやすいんですよね。公式の各商品ページに、全アセットクラス共通のルールとして書いてあるものを拾っておきます。
まずHMR(必要証拠金引き上げ)。金曜の市場クローズ3時間前から、月曜の市場オープン後2時間まで、新規に建てるポジションには通常より高い必要証拠金が要求されます。各市場のオープン時刻が基準なので、銘柄ごとにこの時間帯は違います。祝日で市場が閉まる前後にも同じルールが適用されます。
これ、地味に嫌なのが「既存ポジションの必要証拠金は影響を受けない」という点なんですよ。つまり、金曜の引け際に両建てを解消しようとしたときに、後から決済する側に高い証拠金がかかって、余剰証拠金が足りなくて決済できないという状況があり得ます。週末をまたぐ予定がないなら、金曜は早めに手仕舞いしておいたほうが精神衛生上いいと思います。
あとはスワップの発生タイミングがサーバー時間の23:59だという点。日本時間だと夏は翌朝05:59、冬は翌朝06:59です。それと3倍スワップの曜日がアセットクラスで違います。FX・貴金属・インデックスは水曜、仮想通貨は金曜と書かれていました。日をまたぐポジションを持つなら、ここは自分の銘柄で確認しておいたほうがいいですね。
株式CFDとインデックスには配当調整もあります。原資産の権利落ち日にポジションを持っていると、買いは受け取り、売りは支払いになります。公式の「取引時間に関するお知らせ」タブに、週単位で対象銘柄と金額が出ているので、株式CFDを触るなら見ておく価値があります。
正直に言っておきたいデメリット
ここまで書いておいてなんですけど、XSの取引時間まわりで気になる点も挙げておきます。
一つは日本語ページの情報が英語ページより古いことがある点。今回の香港株のように、同じ公式サイト内でも版が揃っていない箇所があります。読み比べる手間が発生するのは正直めんどくさいです。
もう一つは、銘柄数の一覧が公式サイトに無いこと。「幅広い銘柄」としか書いていないので、口座開設前に「あの銘柄あるかな?」を確認する手段が実質デモ口座しかありません。逆に言うと、デモ口座を開いて気配値を眺めるのが確実なので、気になる人は先にデモから入るのがおすすめです。
口座開設の流れ
手順自体はシンプルなんですよ。公式サイトから登録フォームに進んで、氏名・メールアドレス・電話番号といった基本情報を入力し、口座タイプと基本通貨を選びます。そのあと本人確認書類(顔写真付きの身分証明書)と住所確認書類をアップロードして、承認を待つという流れです。
私が実際にフォームを触ってみた感じだと、入力自体は10分もかからないんですけど、書類の準備だけは先に済ませておいたほうがいいと思いました。撮影し直しになると一気に面倒になるので。承認が下りたらウォレットへ入金して、そこから取引口座へ資金を移すという二段構えになっています。ここは他社と少し違うので最初は戸惑うかもしれません。
注意
本記事の取引時間・銘柄数は、公式サイトの取引時間ページおよび各商品ページの記載をもとに、当サイトで日本時間へ変換したものです。複数の情報源で確認した限りでは整合していますが、取引時間は季節要因・市場休日・XS側の判断で変更されます。実際に発注する前に、必ず公式サイトの最新情報と取引プラットフォーム上の銘柄仕様をご確認ください。
FX取引はレバレッジを用いた取引であり、預けた資金(元本)を上回る損失が生じる可能性があります。本記事は情報提供を目的としたものであり、投資を勧誘するものではありません。取引を行う際は自己責任・余裕資金の範囲で行い、各社公式サイトで最新のリスク説明書・規約を必ずご確認ください。
まとめ
長くなったので要点だけ。
- 日本時間 = サーバー時間 + 6時間(夏) / + 7時間(冬)。夏のほうが1時間早い
- 切り替わりは米国のサマータイム基準(2026年は3月8日〜11月1日)
- 米欧の銘柄は日本時間が年2回ズレる。アジア・オセアニアの銘柄は日本時間では年中同じで、代わりに公式表記のほうが書き換わる
- ゴールドやUKOILには毎日の休止時間がある。朝イチで動いてないのはたぶんこれ
- 金曜クローズ3時間前〜月曜オープン2時間はHMRで証拠金が上がる。週末またぎは余裕を持って
初心者の方は、まずFXの「月06:05〜土05:55(夏)」だけ覚えておけば9割方困らないと思います。中上級者で株式CFDやインデックスまで触る方は、上の早見表をブックマークしておくか、いっそ自分でMT5の銘柄仕様を開いて確認する癖をつけてしまうのが早いです。結局のところ、プラットフォームに表示されているセッションが唯一の正解なので。
個人的には、この「サーバー時間が米国基準で動く」という一点を理解しておくと、XSに限らずどの海外業者の時間表記も読めるようになるので、覚えておいて損はないと思っています。
