Exnessのスワップフリーは条件付き|外れたときのコストを保有日数と曜日から自前計算してみた

本記事はプロモーションを含みます。掲載している海外FX業者のリンクから口座開設等が行われた場合、当サイトが提携先企業から成果報酬を受け取ることがあります。

Exness(エクスネス)を調べていると、だいたい最初に目に入るのが「スワップフリー」という文字なんですよね。ドル円もゴールドもビットコインもスワップが発生しない、と。持ち越しコストがゼロなら、そりゃ中長期で持ちたい人には嬉しい話です。

ただ、私が実際に条件を追いかけてみて一番引っかかったのはそこじゃないんですよ。Exnessのスワップフリーは「無条件」ではなく「条件付き」で、条件を満たさなくなると外れる可能性がある。しかもその条件は公表されていないんです。

となると、考えるべきは「スワップフリーが効いてラッキー」ではなくて、外れたときに自分の建玉にいくら積み上がるのかを先に知っておくことだと思うんですよね。今回はそこを、公開されているルールから自分で計算して早見表にしてみました。

まずExnessのスワップの基本ルールを整理する

スワップの積み上がりを計算するには、そもそも「いつ・何日分」課金されるのかを押さえる必要があります。複数の情報源で確認した限りでは、こうなっていました。

項目 内容
スワップの発生時刻 日本時間の朝7:00(夏時間は6:00)のロールオーバー時
発生する曜日 月曜〜金曜の朝(土日はロールオーバーなし)
3倍デー 水曜から木曜にかけて(木曜の朝)に土日分を含めた3日分をまとめて課金
スワップフリーの適用 口座開設時から自動で適用。入金額・取引量などの事前条件はなし
維持の条件 非公開。取引行動をアルゴリズムで分析していると案内されている

3倍デーについては、一部の銘柄が例外で金曜3倍になるという情報もあるんですけど、その例外が「株式CFD」なのか「エネルギー銘柄」なのかは情報源によって書いてあることが割れていました。ここは断定できないので、自分が持っている銘柄については口座履歴で実際に確認するのが確実です。

POINT

月〜金の5回のロールオーバーのうち1回が3倍。つまり1週間で「5日分」ではなく「7日分」が課金される計算になります。土日はタダじゃなくて、水曜に前払いしているだけなんですよね。

「営業日で数える」と1か月で8日分ズレる

ここ、地味に間違えやすいポイントだと思うんですよ。「スワップは平日しか付かないから、1か月なら22営業日分くらいかな」と見積もる人、けっこう多いんじゃないでしょうか。私も最初そう考えたんですけど、実際は違いました。

水曜に土日分を回収している以上、実際に課金されるのは「暦の日数」ぶんなんですよね。表にするとこうです。

保有期間 暦日数 実際の課金日数 営業日で見積もった場合のズレ
1週間 7日 7日分 5日分と思うと2日分不足
2週間 14日 14日分 10日分と思うと4日分不足
1か月 30日 30日分 22日分と思うと8日分不足(約1.4倍)
3か月 91日 91日分 65日分と思うと26日分不足

1か月で1.4倍のズレって、コスト見積もりとしてはけっこう大きいと思うんですよね。スイングで持つつもりなら、ここは暦日で数える癖をつけたほうがいいです。

同じ「4日間」でも、曜日次第で課金は3倍変わる

で、もう一段おもしろいのがこっちなんですよ。週単位で見れば暦日ぶんぴったりなんですけど、週の途中で建てて途中で決済すると、曜日によって課金日数が大きく変わるんです。

公開されているルール(①ロールオーバーは月〜金の朝、②木曜の朝が3倍)をそのまま当てはめて、「日中に建てて日中に決済した場合に跨ぐロールオーバー」を数えてみました。

建て → 決済 暦の保有日数 跨ぐロールオーバー 課金日数
月 → 金 4日 火・水・木(3倍)・金 6日分
火 → 金 3日 水・木(3倍)・金 5日分
水 → 金 2日 木(3倍)・金 4日分
木 → 翌月 4日 金・月 2日分
金 → 翌火 4日 月・火 2日分

見てほしいのは一番上と下2つの比較なんですけど、どちらも保有は同じ4日間なのに、課金日数は6日分と2日分で3倍違うんですよ。しかも直感に反していて、週末を跨いだほうが安い。水曜の時点で土日分を前払い済みだからです。

「水曜 → 金曜」の行もなかなかで、暦ではたった2日しか持っていないのに4日分取られます。水曜の夜を跨ぐかどうかが、実質的な分岐点なんですよね。

曜日ごとにスワップコストの積み上がり方が変わることを表したイメージ

注意

この表は公開されているルールから私が組み立てた再構成です。月曜朝のロールオーバーの扱いなど細かい部分は業者・銘柄によって差が出ることがあります。実際の課金は必ずMT4/MT5の「口座履歴」で確認してください。少額ポジションを一晩持ち越して明細を見るのが一番確実です。

スワップフリーが外れたら、いくら積み上がるのか

ここからが本題です。スワップフリーが効いている間はゼロなので計算する意味がないんですけど、外れた瞬間に上の日数がそのままコストに変わるわけですよね。

具体的なスワップの数値は日々変動するのでここには書きません(書いても翌週には古くなるので)。代わりに、「1日あたりいくら払うか」を仮に置いたときの積み上がりを出しました。1ロット=10万通貨での金額です。

1日あたり 1週間(7日分) 1か月(30日分) 3か月(91日分)
-50円 -350円 -1,500円 -4,550円
-100円 -700円 -3,000円 -9,100円
-200円 -1,400円 -6,000円 -18,200円
-300円 -2,100円 -9,000円 -27,300円
-500円 -3,500円 -15,000円 -45,500円

金額で見てもピンとこない、という人のために、pipsに直した表も作りました。クロス円の1ロット(10万通貨)なら1pip=1,000円なので、こうなります。

1日あたり pips換算/日 片道スプレッド1.0pips分に達するまで 1か月保有
-50円 0.05pips 20日 1.5pips
-100円 0.1pips 10日 3.0pips
-200円 0.2pips 5日 6.0pips
-500円 0.5pips 2日 15.0pips

この見方、個人的にはけっこう気に入っているんですよ。スワップを「スプレッド何回分か」に翻訳できるので。1日-200円のマイナススワップなら、5日持つだけでスプレッド1.0pipsの銘柄をもう一往復エントリーしたのと同じコストなんですよね。低スプレッドを喜んで選んだのに持ち越しで全部返上、みたいなことが普通に起きます。

そもそも自分の口座は今どのレベルなのか

Exnessのスワップフリーは、複数の情報源で確認した限りでは2階建てになっています。誰にでも常に適用される「スタンダードスワップフリー」と、条件を満たしたユーザーに適用される「優待(拡張)スワップフリー」の2段階なんですね。

そして、ドル円などの主要通貨ペア・ゴールド(XAU/USD)・原油(USOIL)といった人気銘柄は、上の「優待」側で提供されているという説明が複数のソースで一致していました。口座開設時は初期設定で優待が適用されるものの、維持できるかどうかは取引行動次第、ということになります。

注意

情報源によって書いてあることが割れている部分があります。「レベル制度は現在も存在する」とするものと、「レベル制度は廃止され、条件を外れるとスワップフリー自体が解除される」とするものの両方がありました。標準側が何をカバーするか(仮想通貨のみか、株価指数やゴールドも含むか)も一致していません。この記事の内容は必ず公式サイトとご自身のパーソナルエリアで確認してください。

自分の口座の状態は、Exnessのパーソナルエリアにログインして「設定」メニューから確認できるとされています(表示場所は「取引条件」または「スワップフリーレベル」と、これも案内が分かれていました)。

維持条件そのものは非公開なんですけど、公式ヘルプの説明として複数のソースが引いていたのは「取引時間中にほとんど取引せず、大量のポジションを翌営業日まで持ち越している場合は資格を満たせなくなる可能性がある」という趣旨の記述でした。要するに、スワップフリーだけを目当てにした持ちっぱなしは想定されていないということなんですよね。正直、ここは筋が通っている話だと思います。

口座開設の流れとチェックしておきたいこと

Exnessの口座開設自体はシンプルで、メールアドレスと居住国を登録して、口座タイプを選んで、本人確認書類(身分証+住所確認書類)をアップロードする、という流れです。私が触ってみた感じでは、入力項目そのものは他社と比べて特に多くはありませんでした。

ただ、スワップの観点で言うと開設したあとにやることのほうが大事なんですよ。おすすめの順番はこうです。

  1. パーソナルエリアの「設定」でスワップフリーの適用状態を確認する
  2. 自分が使う銘柄が対象に入っているかを確認する(株式CFDは対象外という情報が複数あります)
  3. 最小ロットで一晩だけ持ち越して、口座履歴でスワップ欄が0かどうかを実測する

3番目、面倒に見えるかもしれないんですけど、これが一番信用できます。人の記事(この記事も含めて)を10本読むより、自分の明細を1回見るほうが早いんですよね。

FX取引はレバレッジを用いた取引であり、預けた資金(元本)を上回る損失が生じる可能性があります。本記事は情報提供を目的としたものであり、投資を勧誘するものではありません。取引を行う際は自己責任・余裕資金の範囲で行い、各社公式サイトで最新のリスク説明書・規約を必ずご確認ください。

まとめ

最後に、読者のタイプ別に一言だけ。

短期・デイトレ中心の人は、正直そこまで神経質にならなくていいと思います。ただ「水曜の夜を跨ぐと3日分」だけは覚えておいて損はないです。持ち越すつもりがなくても、含み損で塩漬けになった建玉がちょうど水曜だった、みたいなことはありますからね。

スイング・中長期でも持つ人は、スワップフリーを前提に組み立てないほうがいいと思うんですよね。条件が非公開である以上、「いつ外れるか分からないもの」として扱うのが安全です。外れた場合に自分の建玉が1か月でいくら積み上がるのか、上の表で当たりをつけておく。それだけでも判断がだいぶ変わるはずです。

Exnessのスワップフリーは、条件が合えば確かに強い仕組みだと思います。ただそれは「タダで持てる権利」ではなくて、取引行動に対して付いてくるものなんですよね。そこを勘違いしなければ、うまく付き合える条件だと個人的には感じています。